ああ……なんかいいネ……
これは左ページの左上、いわゆるショルダーの部分。
斜めの線とヘルベチカぽい英文だけなのに、
叙情的な雰囲気なのはなぜだろうネ?
もしかしたらその理由は
「不自然な視線の動き」にあるのかもしれないネ。
横書き(左とじ)だと普通は
左上から右下に向かう視線が、
左下から上に、そして右へ、という
不安定で無秩序な動きをしている。
その不安定で曖昧な構成が、
見る者の心情にも伝染していくのかい、
いかないのかい、
いくのかい、いかないのかい、
どっちだい。
パワーーーー!
NUMERO TOKYO 2020年10月号 p.31
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